


《スローガン》
すべての労働者の処遇改善を追求し、
「働くことを軸とする安心社会」を実現しよう。
~賃上げ・労働条件の改善で、デフレからの早期脱却を~
闘争開始宣言(案)
2013春季生活闘争がスタートする。
われわれは、働くすべての労働者の先頭に立ち、傷んだ雇用と労働条件の復元
に全力で取り組み、デフレ脱却の突破口をきりひらく。
世界経済の不確実性や内需の低迷、地域の疲弊など、取り巻く環境は厳しいが、
働く者の生活はそれ以上に厳しく、我慢の限界を超えている。
賃金水準はピークであった1997年から7.2%下落した。非正規労働者は雇用労働
者の35%以上を占め、24歳以下の若者の失業率は5%台後半の高水準が続いている。
年収200万円以下のワーキング・プアと呼ばれる層が約1,100万人を数え、生活保
護受給者は213万人を上回っている。国民生活の底上げなくして、わが国の再生は
ありえない。
加えて、被災地の復興も加速しなければならない。復興をもたらす原動力は、
人々の活力である。復興を願う人々が被災地で力を尽くせるよう、安定的で、生
活していける収入を確保できる雇用の創出が不可欠である。
われわれは経営側に対して、ミクロの企業の論理に埋没した人件費の削減一辺
倒の経営姿勢を転換することを求めていく。
これまでの労使関係の中で確認しあってきた「定期昇給」の実施を交渉の論点
とすることなどは論外である。経営者は、切り下げてきた賃金の復元および非正
規労働者の労働条件改善、そして企業規模格差の是正というわれわれの要求に
正面から向き合うべきである。いまこそ、縮小均衡の経営から「人への投資」に
よって付加価値の増大をはかる経営へと転換すべきである。
すべての労働者の処遇改善で「働くことを軸とする安心社会」を実現しよう。
われわれの行動が未来のしあわせをつくる力になる。この集会を起点に職場か
ら闘いの渦を巻き起こそう。組合のない職場で働く人たちも含めすべての働く仲
間たちとともに、大きなうねりへとつなげていこう。
連合京都はここに2013春季生活闘争の開始を宣言する。
2013年2月8日
連合京都2013春季生活闘争開始宣言集会