


復興・再生そして笑顔 地域を元気に!
すべての働くものの連帯で、復興・再生へのつながりを持ち続け、
傷んだ雇用や処遇、生活の復元、
そして「労働・平和・人権・環境・共生」に全力を挙げ、
働くことを軸とする安心社会につなげよう!
子どもたちの笑顔があふれる未来に向けて
メーデー宣言
私たちは、本日第84回京都中央メーデーを迎えた。
未曾有の大災害となった東日本大震災から2年の月日が過ぎた。懸命な努力が続けられているが、今もなお
被災地の方々は日々の暮らしに大変な苦労を強いられている。そして、身近な地域で発生した京都府南部豪雨災害。私たちは日頃からの地域活動を通じた人と人とのつながり、すなわち「絆」の必要性を痛感した。
その絆を紡ぎ合い、「つながろうNIPPON」を拡げる取り組みを重点におき運動を進める
日本経済の持続可能な成長には、分厚い中間層に支えられた「固い内需」の拡大が必要である。私たちは
2013春季生活闘争において、政治による経済の刺激だけではなく、労使で解決するべき課題として、「傷んだ雇用・労働条件」の復元を掲げ、「労働条件の底上げ・底支えと復元」「すべての労働者の処遇改善」「高付加価値を生み出す人材の育成」そして「企業規模や男女の格差是正」などをめざして取り組みを進めている。
一方で安倍政権は、「アベノミクス」の具体化に向け議論をスタートさせたが、成長戦略の柱とされる規制改革に関する論点を見れば、労働者保護を大きく後退させる規制緩和策が次々と俎上に載せられようとしている。日本経済再生のためには、すべての働く者のディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現により、社会に安心と活力を取り戻すことが何よりも必要である。さらなる雇用不安や低処遇な労働者を増やす労働規制の緩和を議論すること、それ自体デフレからの脱却がますます遠いものとなることが明らかである。
さらに、世界に目を向ければ、繰り返される核開発・核実験問題、北調整による拉致問題、地域紛争、領土
問題、人身売買や強制労働そしてテロなど、自由・平和・人権を脅かす様々な問題がある。私たちは、核兵器廃絶と人権侵害救済、紛争の平和的解決を訴え、世界の恒久平和の実現をめざして行動する。
メーデーは国際連帯の日である。「国際労働組合総連合」(ITUC)は、グローバル化を働く者に役立つ
ものに変革することをめざし、中核的労働基準の適用の実現、人権・労働組合権の確保、多国籍企業問題対策、労働災害防止、児童労働撲滅、貧困撲滅そして「ディーセント・ワーク」の実現のために、世界中の労働者に立ち上がるよう呼びかけている
私たち連合は、すべての働く者の連帯を強化するため、1000万連合をめざし、「働くことを軸とする安心社会」を実現する。
以上宣言する。
2013年4月28日
第84回京都中央メーデー