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札幌エムケイ 賃金未払い提訴(2012.12、2013.9)

札幌エムケイ 賃金未払い提訴(2012.12、2013.9)


札幌エムケイ元運転手「待ち時間も賃金支払え」と提訴
[ スポニチ 2012年12月5日 19:15 ]

札幌市のタクシー会社、札幌エムケイの元運転手の男女7人が5日、配車先での客待ち時間などにも賃金を支払うべきだとして、計約1800万円の支払いを同社に求め、札幌地裁に提訴した。
訴状によると、同社は10分以上の停車を休憩時間として扱うほか、飲酒検査や点呼、帰社後の洗車の時間を労働時間に含めていない。原告側は予約客を配車先で10分以上待つケースや、点呼などの時間にも賃金が支払われるべきだとしている。
原告側弁護士によると、7人は給与明細と自ら作成していた出勤記録から請求額を算出した。
親会社のエムケイ(京都市南区)によると、同様の訴訟で大阪地裁は2009年9月、配車先での10分以上の停車を労働時間に当たると判断し、判決は確定した。点呼時間などは訴えに含まれていなかった。
エムケイは「訴状を見ていないのでコメントできない」としている。


元運転手22人が札幌エムケイに「未払い賃金を払え」と集団提訴
[北方ジャーナル 2013年09月12日]

従業員数の1割以上が原告に名を連ねた札幌エムケイ本社(白石区)
札幌エムケイ(本社札幌・平山功社長)の元運転手22人が同社に未払賃金約2090万円の支払いを求めた賃金請求事件の第1回口頭弁論が9月11日午後、札幌地裁(本間健裕裁判長)で開かれ、被告側の札幌エムケイは争う姿勢を示した。札幌エムケイをめぐっては昨年12月にも元運転手7人が提訴しており、今回の提訴と合わせ29人が同社を相手取って未払賃金を請求するという異例の事態になった。

勤務と給与の実態を本誌に証言する元運転手
京都に本部を置くエムケイは「低料金と良質なサービス」をセールスポイントに全国各地に進出しており、札幌エムケイは2009年4月から札幌交通圏でタクシー40台を使って営業を始めた。その後、増車を重ね現在は営業者が100台、従業員は200人を超えている。
今回提訴したのは、勤務実績が7カ月から3年強の30〜40歳代の元運転手22人。訴状によると、札幌エムケイは実際にタクシーが走行している時間のみを勤務時間として扱い、送迎客の待ち時間や入庫してからの洗車や点検、入金作業などを業務として認めていなかった。このため実質的な労働が報酬に反映されず勤務実態と給与に差額が生じていると指摘。原告22人は毎日1〜2時間、こうした業務に就いており不払い分が毎月5万円以上に及ぶとして平均1人当たり120万円、総額2090万円の不払い分を請求したもの。
原告団の元運転手の1人は、「車に取り付けられているPOSシステムで10分以上停車した場合は自動的に労働時間から除外されていたが、無線からの呼び出しで予約客が予定時間に来ないことの方が多かった。また、空港やゴルフ場に迎えに行っても1時間程度、予約客が遅れることはザラだった」と本誌に証言する。さらに、洗車作業やライトチェックなどの検車作業、タクシーチケットなどの確認を行なったり売上げを入金する時間も勤務時間に組み込まれていなかったという。

無線配車の待機の場合に10分以上の停車を労働時間にとしなかったことについて、大阪エムケイで争われた裁判で大阪地裁は労働時間と認める判決を出している。

エムケイの給与体系は、売上げから社会保険料や燃料代、制服貸与代など一切の経費を差し引いた残金を給与とするいわゆる“エムケイシステム”として知られている。ただ、この中身については詳細が明らかになっておらず、今回の提訴を通じて元運転手らはこの給与システムの不当性も訴えていく考え。

いずれにしても札幌エムケイは、先行する7人と今回の22人を合わせると原告は29人にも及び、現社員の1割以上に及ぶ元運転手が提訴するという異例の展開になっている。


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